年齢ごとの予防
お口の予防ケアから
全身の健康へ
歯科医師がしっかり解説します。
歯周病は全身に影響します!
- 脳血管疾患
- 肺炎
- 心疾患
- 糖尿病
- 早期低体重児出産
- 骨粗しょう症
歯周病はお口の中だけではなく、全身の健康にも深く関わっています。たとえば誤嚥性肺炎は、食べ物といっしょに歯周病菌が気管に入ることで発症しやすくなります。また歯周病菌は、歯ぐきの毛細血管から血中に入り込んで全身をめぐり、脳血管疾患や心疾患など重篤な病気を引き起こすこともあります。
お口の健康はもちろん、全身の健康、ひいては命を守るためにも、歯周病の予防・早期治療に努めましょう。
年齢やお身体の状態に合わせた
予防をおすすめします
妊娠中
乳幼児
幼児期
小学生
むし歯から歯を守る
フッ素塗布とシーラント
フッ素塗布とは
フッ素には、歯質を強くしたり、むし歯菌のはたらきを抑えたり、溶けた歯の修復を促したりする効果があります。もともとフッ素は自然界に存在する物質で、食べ物にも含まれていますので、お子さまのお口に入れても安心です。
歯科医院で使用しているフッ素は、市販の歯磨き粉などに含まれているフッ素よりも濃度が濃く、高いむし歯予防効果が期待できます。
シーラントとは
シーラントとは、むし歯になる前に奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋めてしまう予防法です。
奥歯の溝は食べ物が詰まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、とくにむし歯になりやすい箇所です。そのため、奥歯が生え始めたら早めにシーラントで蓋をして、むし歯から守ってあげましょう。保護者の方の仕上げ磨きも楽になります。
思春期
青年期
40歳以上の方
定期検診について
定期検診は面倒に感じると思いますが、これほど効率の良い方法はありません。痛くなってからの治療では歯を削ることになることが多く、再発を繰り返したり、義歯を作ったり、より多くの時間やお金を費やすことになるからです。
当院では皆さまの歯を守るため、3ヶ月に一度のご来院をおすすめしております。
定期検診で行うこと
-
1問診
-
2クリーニングと歯磨き指導
プロによるお口のメンテナンス
スケーリング
磨き残してしまった歯垢は、いずれカチカチに固まって硬い歯石になってしまい、ご家庭では落とせません。スケーリングでは、スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、歯周ポケットの奥の歯石まできれいに取り除きます。
PMTC
PMTCとは、プロによる徹底的なお口のクリーニングのことです。専用の機器と薬剤を用いて、歯ブラシでは落としにくいバイオフィルムまでしっかり除去します。歯の表面がツルツルになるため、汚れが再付着しにくくなります。
おうちでできる予防ケア
歯磨きは、1年のうち365日行う予防ケアです。じつは、1年に数回しかチャンスのない歯科医院でのクリーニングよりも、予防に大きな役割を担っています。
しかし、誰もが毎日行っているにも関わらず、「歯磨きの達人」はあまりいません。1~2分で終わらせていたり、自己流の磨き方だったり、そもそも歯ブラシがお口に合っていなかったり…。
当院では、予防の基本である歯磨きを重視し、患者さまに改めて歯の磨き方をお伝えしています。さらに毎日の歯磨きにプラスして行う予防法もご紹介しています。